2009年3月30日月曜日

09.03.018運営協議会報告

                   2009.3.25
運営協議会報告 3.18 高坂図書館 午後2時より4時50分 運営委員14名のうち10名が参加し欠席4名 傍聴28名(民団・総聯の方含む) マスコミ(朝日、埼玉)2名
上田知事の歴史認識を問う県民連絡会 埼玉県平和資料館を考える会 
 会議の冒頭に元「従軍慰安婦」被害者李容洙(イヨンス)さんが3月1日来館し抗議と「従軍」文字の復原要請、そして、運営協議会での証言を求めた事を受けて、新崎博昭委員から今日の「議題」に取り入れるよう発言があり、「その他」の議題としてで扱うことを確認し議事に入った。
 議事に入ったものの学芸員の書上氏がプロジェクターを使い館のホームページの改造箇所まで見せるなど「報告事項」が1時間以上に渡り委員や議長からも注意があった。これは新崎委員の発言時間短縮を意識した姑息な手段である。報告事項の後、審議事項に移り来年度の実施計画が承認された。
 その後「その他」に移り、改めて宍戸館長から李容洙さんの来館と抗議、復原要請等 のあった事が報告されたが、館は「復原の考えはない」と意志表明をした。新崎委員からご本人の李容洙さんの訴えがあり、また、館に提示した吉見義明氏(中央大教授)和田春樹氏(東大名誉教授)西野瑠美子氏(女性たちの戦争と平和資料館前館長)の意見書を取り上げ、新たな条件提出として復原を要請した。館は「『慰安婦』の表現の中に、日本軍の強制も含まれていると解釈している」と回答。新崎委員は当時は民間の慰安所(商行為)もあり、単なる「慰安婦」では強制の事実は伝わらないことは明らかである、と述べた。
●「従軍」削除復原提案を議題にするか否か(他の議題については記載省略)
館の削除案について
今回 賛成1名(大野曜副会長)反対1名(新崎)復原に賛同2名 見解を示さず6名
【前回 賛成 2名(小岩井増夫:埼玉戦争展)(双木甲司:遺族会)意見なし9名】 
今回は前回「館の見解でやむを得ない」と発言した小岩井氏が、見解示さずに変わった。 双木氏も館の見解に同意の表明が見解示さずに変わる。大野氏は意見なしから、館の見解に賛成と意思表示をした。【当初の大野氏は女性の立場から「従軍」文字を残して欲しい述べていたが、翌年の運営協議会で「戦時中の慰安婦問題・・・」と「戦時中」を入れればと提案、館は大野提案を取り入れ、「従軍」削除を強行した。大野氏に対しは質問状を出す予定】
A 考える側? 復原提案に近いもの
杉浦(PTA連合会)「『従軍』を復原したら何が問題なのか」と質問を行う。館の回答なし。
関根(傷痍軍人会)「朝鮮人慰安婦が13名強制連行されてきた。私は慰安所の査察を行った。兵 隊全員に百発百中というサックが配られた」という話をする。
B 館 側?
双木(遺族会)上海では(民間)慰安所があった。
C 態度不明?
 小岩井「記録し、記憶しておくことが大切」
D 意見なし
 大館勝治(民俗文化研究所)横塚元幸(教育委員会連合)小野澤ツネ子(地域婦人連合会)
結論
森田会長 次回の運営協議会で「その他の事項」で議題にするか否か、再討議する、とまとめ閉会

 今回は考える会から事前に運営委員に要請文を配布、更に新崎さんが面談を求める電話を入れるなどしたことで一定の前進があった。面談に応じたのは小岩井氏(埼玉戦争展)のみであった。しかし小岩井氏は「復原すべき」いう意見は述べなかった。朝日新聞にも3.20掲載された、関根氏の証言は貴重なものであった。
 森田会長は運営協議会の先決事項であるのも関わらず意図的に「議題にするか否か、を事前に館に問う」などという言動をとった。宍戸館長も李容洙さんの要望書が出ているのにもかかわらず、「議題にしないで欲しい」と越権行為をした。更に許せないのは「李容洙さんの辛い体験は良く分かりましたが、ご要望には応じられない」と述べた役人発言である。
民団・総聯からの要望書が配布されたことも一定の前進となった。 まとめ 芹沢・石垣
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